ビーチでのエグジット

今回は「ビーチでのエグジット」を取り上げてみましょう。

充分に一本を満喫して、さあ、エグジット、浅場に戻ってきてフィンを脱ごうとっとっとっ、そこへ波がやってきてゴロン、起き上がろうとするとタッタッタンクが重い！そこへまた波が来てゴロン。「う〜なんでこうなるの。」
1本を楽しんだ後、最後まで楽に出来れば次の1本がまた楽しみになるというもの。そこで余分な力を使わずに波にも邪魔されずにエグジット出来る様、少し工夫してみましょう。

準備の前の準備
これはエントリーする前にあらかじめ準備しておく事です。
まず余裕を持ってエグジット出来るだけのエアを充分残しておくのが大前提、深度と潜水時間、帰り始める時の残圧、これらの計画は入念にしましょう。そして潜水中の残圧チェックは人まかせにしないで、自分でひんぱんにする事、基本ですね。
「フィンが脱げな〜い」と、もがく事の無いようにストラップの調整も忘れずに。

1. 準備をする
   エグジットポイントに近づいたら、まだ足の付かない所で水面でまず観察しましょう。波はどの程度か、波の砕け方の小さい所は、そしてどの位置から上がるか見定めます。波の程度によっては浮力を確保して水面移動で浜に近づくか、それとも出来るだけ水面下で近づいた方が良いかが変わってきます。
   
   
2. フィンを脱ぐ
   水底を良く見て足が付くか付かないかの所で、まず片方のフィンを脱ぐ、足が付くならもう片方も脱ぐ、足が付かない様なら片足で泳いで足が付く所まで前進する。この辺りの深さなら波の影響も受けにくく、タンクの重さも感じません。
   
3. 歩く、前進する
   フィンが脱げたら、歩く、波が有るなら手も使い四つんばいで進む、波には逆らわない、波に押されて進み、引き波の時はじっとガマン、体が水から出るにつれてタンクの重さがグッと感じられるので心の準備を。
   
4. 基本的な事
   つま先まで完全に水から上がるまでマスクとREGは外さない事、ふいに転んでもこれらを付けていれば水を飲む事も無く安心です。
   それとバディと協力する事、フィンを脱ぐのに体を支えたり、カメラやライトを持ってあげたり、滑りそうな岩を教えてあげたり、活用しましょう。

楽にエグジットするコツわかりましたね。それでは次の海の時にやってみましょう。エグジットも観察と位置・深さの厳選が大切、そうすれば、余分な力を使わず、転ぶ事も無く笑顔で１ダイブを完了できて「さぁ次もいくぜ」って気分になりますよね。

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