潜降の開始

ダイビングのスタートの「潜降の開始」をスムーズに行うコツです。まずは波や流れの無い穏やかな海での場合です。波や流れが有る時には少し違ってくるのでそれはまた別の機会にご紹介します。

潜降は「スタート」です。スタートが落ち着いてスムーズに行けば、その後もリラックスして行けるでしょう。でも、もしその逆だったら?潜降には緊張がともなうかもしれません。だから知識、テクニック、気持ちの準備を整えて下さい。

  1. ウェイトはとても大事
    ウェイトが少なければ当然沈みません。沈まないと焦る、焦ると呼吸が乱れる、足がバタツク、さらに沈みにくくなる。また適切な動作を行っていないから沈まないのをウェイトを増やしてむりやり沈めるのは禁止です。ウェイトが多いと沈没して急降下、耳抜きも姿勢も整える間も有りませんし、今度は中性浮力の確保が困難になります。ウェイトの量と位置にはこだわりを持ちましょう。ビーチエントリーの時なら、
    胸の深さまで行ってフィンを履いた直後にウェイトチェックをしましょう。そしてその日毎のスーツ、インナーとウェイト量をログブックに記録しておいていつでも自分の適正ウェイト量がわかる様にしましょう。
  2. 呼吸はとても大事
    最適なウェイト量で潜降するには
    呼吸が整っている事が必要です。水面移動を長くして来て、息切れしてるのに即、潜降というのは良くありません。水面移動中も息が上がらない様にペースを考え、潜降ポイントまで来たら、呼吸が整っている事を確かめましょう。
  3. 焦らず、ひとつづつ確実に
    呼吸を整える、(ドライスーツのバルブを一番高い位置に持って行く、ドライスーツのエアを抜く)、足を潜降ポーズへ、BCのホースを高く上げる、左肩を上げる、BCのエアを抜き始める、息を大きく吐く、沈み具合を確かめる、BCのエアをさらに抜く、さらに息を吐く、耳抜きをする。潜降を開始するだけでも分解すると多くのステップが有ります。あわてていっぺんにやろうとすると、どれかが抜けたり、上手く行かなかったり、慣れない内は一つずつ確かめながらやるのもいいでしょう。
  4. 手足は固定
    手足が動いていると漕いでいる事になるので沈みにくくなります。人間は不思議なもので、ほっとくと水面・水中では無意識に手足が動いています。意識して体を動かさない様に、石になったつもりでいきましょう。
  5. うみうさぎ(って誰?)からのアドバイス
    息を、ふぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜って息をゆっくり吐ききったら、子供がお風呂に入る時のように、いぃ〜ち、にぃ〜い、さぁ〜ん、よぉ〜ん、と数える(急いで数えると、お父さんに湯冷めするって怒られるよ〜)

潜降をスムーズにやるコツわかりましたね。それでは次の海の時にやってみましょう。潜降は優雅に、荘厳に、ビューティフルにやりましょう。そうすれば、潜降開始直後の水面下を通り過ぎた魚の群れを見逃す事は絶対有りません。

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